何か読めば、何がしか生まれる

純文学からラノベまで、文芸メインの読書感想文です。おおむね自分用。

2015-08-12から1日間の記事一覧

夏目漱石『道草』の感想

大学教師の夫とクールな妻。それと金を腐心してもらいに来る老いた養父母に兄や姉。こうした構図は、『吾輩は猫である』を執筆していた頃の漱石の境遇そのままであるとの指摘がある。それまでは自分と似て非なる人物たちを描き続けてきた作者が、最後に完成…

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