何か読めば、何がしか生まれる

純文学からラノベまで、文芸メインの読書感想文です。おおむね自分用。

思想

対馬美千子『ハンナ・アーレント 世界との和解のこころみ』の感想

2016年、何かの展示企画で本書を見かけ、副題にある「世界との和解」という言葉に興味を惹かれ、読み始めた。 著者である対馬美千子氏とはお会いしたことがある。しかし、お互い主役でもない集まりで、少し言葉を交わしただけなので面識があるとは云い難い。…

吉本隆明『共同幻想論』の感想

一読して面食らったのは、『遠野物語』と『古事記」という民俗学的な文献を例に取っているという点だった。「序」では全世界的な視野で考えられるものとして共同幻想論を提示しているが、本編は日本国内に限られている感じがして、少し窮屈にも思えた。とは…