何か読めば、何がしか生まれる

純文学からラノベまで、文芸メインの読書感想文です。おおむね自分用。

2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

水村美苗『続明暗』の感想

(2004年11月読了) 以前、ある程度まとめて漱石を読み、そのまま漱石のパロディやオマージュも探したりしたのだが、それらの発見順では4つ目になるだろうか。絶筆『明暗』の続き、という設定で書かれた小説である。『明暗』を読んだのが前年のことなので、…

宮本輝『錦繍』の感想

美しくも哀しい小説だった。お互いにかけがえのないだろう相手に、自分の道を行くことを伝えあって歩み去っていく結末には、ただのロマンスでは済まされない力強さもある。

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