何か読めば、何がしか生まれる

純文学からラノベまで、文芸メインの読書感想文です。おおむね自分用。

2017-01-01から1年間の記事一覧

ゆく年(2017年)におくる35冊

ゆく年に送る本のリストを、2016年に続いて一応つくっておくことにする。 このリストは、この1年間、世の中の動向などから興味が広がり読もうと考えた本や、人に薦められた本、実際に読んで心に残った本などから成る。例によって人に薦めるというよりも、個…

門田隆将『なぜ君は絶望と闘えたのか 本村洋の3300日』の感想

年頭に読んだ、福島第一原発の事故を追ったノンフィクション『死の淵を見た男』(当該記事)の著者である門田氏の、同じくノンフィクションである。『死の淵を見た男』の感想を書く際、積読になっていた本書も少し目を通したのだが、そのまま通読することに…

野村美月『下読み男子と投稿女子』の感想

文芸作品の新人賞の予選のようなものとして、著名な審査員ではなく編集者や出版関係者が応募原稿を読む「下読み」という段階が存在する。私は未経験だが、知人のライター氏などはたまにやっているようである。 本作の作者である野村美月氏もまた、その下読み…

門田隆将『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発』の感想

本書は、今年の年始に実家に挨拶するため帰省した折、父が読んでいたのを借りて少し読み、読み通したくなったので自分で入手した。福島第一原子力発電所の大事故をめぐるノンフィクションである。 同所所長だった吉田昌郎氏の名前が副題として付されているが…

歌野晶午『長い家の殺人』の感想

現代日本のミステリである。布団の中で二晩読んで読了した。 「現代」といっても発表は1988年なので、読んだ当時としても一昔前の作品である。現在(2016年)からすると四半世紀以上前の作品であることに驚くが、それはともかく、まずは概要を示す。

過ぎた年(2016年)におくる50冊

いつもは読んだ本の感想を書いているのだが、広い意味で「その年」を概観する本のリストを作りたいと思い立った。 仕方がないので、手が空いた年度末のこのタイミングに作成する。2016年の1年間、世の中の動向などから興味が広がり読もうと考えた本や、人に…

プライバシーポリシー /問い合わせ