2015-06-21 三島由紀夫『仮面の告白』の感想 小説 日本近現代文学 (2003年3月読了) 三島のデビュー作。処女作は『花ざかりの森』でいいのかな。京都、湯河原への旅行中に読了した。 告白という騙し 告白という私小説的な語りのくせに完全なる創作という騙し。今思えば漱石っぽい文体かもしれない。 完全な世界の構築 同性愛者の幼少時の話など創作にしてはリアリティがある。“完全な世界の構築”という感じがする。これが自分が三島作品に対して抱いた最初のイメージだっただろう。 仮面の告白 (新潮文庫) 作者: 三島由紀夫 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2003/06 メディア: 文庫 購入: 9人 クリック: 190回 この商品を含むブログ (208件) を見る