自然主義文学というものをよく知らない。知ろうと思って、学校の『国語便覧』などでよく見かける、この小説に手を伸ばした。
自然主義をめぐる雑感
これが自然主義というものなのか。今の自分から見れば普通の小説という感じがするんだけど…。
対立する概念を浪漫主義とするならば、現代においてはライトノベルが最も典型的な浪漫主義と言えるのかもしれない。
「布団」の面白さ
それはともかく、「布団」は面白かった。姦通ものだがそれほど毒々しくもない気がする。
併録の「重右衛門の最後」については、忘れた。なんか嫌われ者が殺される話だっけ、くらいの印象しか残っていない。いつか読み直したいと思う。
田山花袋は小説の他に温泉めぐりについての随筆(紀行文?)も書いてたみたいだし、その辺も読んでみたい。