(2003年2月読了)
考えたら今の時期にぴったりな小説。少年と少年の夏幻想が描かれている。
夜の色
宮沢賢治や稲垣足穂を彷彿とする、明治・大正期の夜の色というか、そんな雰囲気が好き。谷山浩子の『まっくら森のうた』とかにも近いかな。
旧字の趣き
旧字を駆使した文字使いも趣き深い。平野啓一郎に通じるところもあるか。メルヘンに違いないけど、種明かしは少し陳腐かもと感じた。
- 作者: 長野まゆみ
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 1994/05/01
- メディア: 文庫
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