何か読めば、何がしか生まれる

純文学からラノベまで、文芸メインの読書感想文です。おおむね自分用。

出版・編集

野村美月『下読み男子と投稿女子』の感想

文芸作品の新人賞の予選のようなものとして、著名な審査員ではなく編集者や出版関係者が応募原稿を読む「下読み」という段階が存在する。私は未経験だが、知人のライター氏などはたまにやっているようである。 本作の作者である野村美月氏もまた、その下読み…

ほしおさなえ『活版印刷三日月堂』の感想

1つ前の『終業式』と同じように、Twitter上で言及されているのを複数回見て、たまには最新刊を読もうと思い手に取った。活版印刷を営む若い女性を中心に描かれた連作短編集である。

みうらじゅん『「ない仕事」の作り方』の感想

“本業不明”とでも言えそうな男みうらじゅんが、そういう生き方が可能であった根源である“今まで存在しなかった仕事(=「ない仕事」)を新たな仕事として成立させるにはどうすべきか”を公開した本である。家人が欲しいというので(加えて自分も「ブロスの本…

岩田博『ひとり出版社「岩田書院」の舞台裏 2003~2008』の感想

所属人員1名(つまり筆者である岩田氏だけ)の歴史・民俗学系出版社の岩田書院が、新刊発刊ごとに出している新刊ニュースの「裏だより」を収載した本である。一応、出版業界の端っこに生息している者として当事者意識を持って(いるつもりで)読んだ。 ちな…

山田宗睦『職業としての編集者』の感想

職場の上司ご推薦の1冊。編集者として仕事をするにあたり読んだ。 初版が1979年ということで、手にした時に既に四半世紀を経てた本である。ご多分に漏れず既に絶版なので、Amazonでも書影はなく、読むなら図書館か古書であろう。

プライバシーポリシー /問い合わせ