何か読めば、何がしか生まれる

純文学からラノベまで、文芸メインの読書感想文です。おおむね自分用。

専門書

水谷彰良『サリエーリ モーツァルトに消された宮廷楽長』の感想

件のゲームだけでなく、映画『アマデウス』も観ていないので、それらでの印象は分からないのだが、本書を読んで浮かび上がってきたサリエーリのイメージは、基本的には穏やかで、真面目に職務に励む男、というものだった。

対馬美千子『ハンナ・アーレント 世界との和解のこころみ』の感想

2016年、何かの展示企画で本書を見かけ、副題にある「世界との和解」という言葉に興味を惹かれ、読み始めた。 著者である対馬美千子氏とはお会いしたことがある。しかし、お互い主役でもない集まりで、少し言葉を交わしただけなので面識があるとは云い難い。…

竹島由美子・山口文彦『虹を追うものたち』の感想

素行不良だったり無気力だったりした高校生達が、演劇や厳しい国語の授業を通して変わっていく様子を描いたものと要約していいだろう。国語科教師で演劇部の顧問でもある竹島氏が、とある私立高校の特進コースから普通コースに移った1994年から始まり、途中…

石隈利紀『学校心理学』の感想

仕事の資料として読んだ専門書である。2001年度から公立の学校にスクールカウンセラーが本格配置されたが、それに関わる本を作る可能性があったので勉強しなければならなくなったというわけである。この本はスクールカウンセラーを含む、教育に携わる人々を…

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