ノンフィクション
著者の実体験に取材したと思われる「お茶」――茶道と人生についての随想録である。その概要と感想を記す。
久しぶりに大きな選挙があることから、関連する本の一つも読んでみようと思い立って入手し読んだ。他にも政治や選挙を見越した新刊は多く出ているわけだが、特に本書を選んだのは、菅直人政権――民主党政権を再考する視点を備えたものだからである。
年頭に読んだ、福島第一原発の事故を追ったノンフィクション『死の淵を見た男』(当該記事)の著者である門田氏の、同じくノンフィクションである。『死の淵を見た男』の感想を書く際、積読になっていた本書も少し目を通したのだが、そのまま通読することに…
本書は、今年の年始に実家に挨拶するため帰省した折、父が読んでいたのを借りて少し読み、読み通したくなったので自分で入手した。福島第一原子力発電所の大事故をめぐるノンフィクションである。 同所所長だった吉田昌郎氏の名前が副題として付されているが…
(2004年9月読了) 当時、仕事で障害者福祉について調べており、その延長として興味が湧いたので私的に読んだ。今まで“無いもの”とされていた、障害者の性に関する介護についてのレポートである。まずは各章ごとの概要をまとめたメモを載せよう。 概要 序章 …
所属人員1名(つまり筆者である岩田氏だけ)の歴史・民俗学系出版社の岩田書院が、新刊発刊ごとに出している新刊ニュースの「裏だより」を収載した本である。一応、出版業界の端っこに生息している者として当事者意識を持って(いるつもりで)読んだ。 ちな…
筆者の本職が写真家のため、ふんだんに写真が用いられているのは有難いと思う。ヒジュラという存在が身近でないため、文字だけではどうしてもイメージが湧き難いだけに写真は助けになるであろう。
素行不良だったり無気力だったりした高校生達が、演劇や厳しい国語の授業を通して変わっていく様子を描いたものと要約していいだろう。国語科教師で演劇部の顧問でもある竹島氏が、とある私立高校の特進コースから普通コースに移った1994年から始まり、途中…