何か読めば、何がしか生まれる

純文学からラノベまで、文芸メインの読書感想文です。おおむね自分用。

夏目漱石『思い出す事など 他七篇』の感想


(2003年12月読了)

 漱石の随筆も少し読もうと思う。
 随筆なので、収録されたタイトルを列挙して筋に代えよう。以下、収録作。

収録作一覧

 「思い出す事など」
 「長谷川君と余」
 「子規の画」
 「ケーベル先生」
 「ケーベル先生の告別」
 「戦争から来た行違い」
 「変な音」
 「三山居士」

 このうち、漱石修善寺で静養中に大吐血をして危篤となった、いわゆる「修善寺大患」前後のことを綴った表題作が、全体の8割ほどの分量を占めている。その他の作品も、友の死や先生との別離など、沈鬱なテーマのものが並んでいる。

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