2015-06-14 長野まゆみ『夏至祭』の感想 小説 日本近現代文学 (2003年2月読了) 考えたら今の時期にぴったりな小説。少年と少年の夏幻想が描かれている。 夜の色 宮沢賢治や稲垣足穂を彷彿とする、明治・大正期の夜の色というか、そんな雰囲気が好き。谷山浩子の『まっくら森のうた』とかにも近いかな。 旧字の趣き 旧字を駆使した文字使いも趣き深い。平野啓一郎に通じるところもあるか。メルヘンに違いないけど、種明かしは少し陳腐かもと感じた。 夏至祭 (河出文庫) 作者: 長野まゆみ 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 1994/05/01 メディア: 文庫 クリック: 6回 この商品を含むブログ (3件) を見る