2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧
友人たちとオールナイトでカラオケに興じた明くる朝、なぜか秋葉原のミスタードーナツでコーヒーを飲みながら読み終えた。徹夜で遊んだ疲労に沈む私には、過ぎたお説教だったようにも思える。
どの話も、一定の「キレイキレイコード」のようなもので描かれている感じがする。そこが好みの別れるところだろうが私は面白く読んだ。
表題の「薔薇盗人」は三島由紀夫の「午後の曳航 」へのオマージュとか。浅田氏における三島の影響はかなり大きいようだ。
京極夏彦っぽい妖怪を絡めたミステリかと思われたが、実際には妖怪というよりは心霊現象がモチーフと言えるだろう。
大泉洋主演の映画を観たのは数年前。確か映画館で観たと思う。その原作小説を今さら読んだ。
断片的過ぎるので通史の勉強にはならないが、各時代の雰囲気を味わえるのは良い。
ひねくれものの『仮面の告白』または『人間失格』(この小説の初読時、こっちは未読だったが)か。
これは小説ではなく冒険記かな? 「シイナ式ケーハク体」のお陰でどんどん読める。
『布団』は面白かった。姦通ものだがそれほど毒々しくもない気がする。『重右衛門』は忘れた。
告白という私小説的な語りのくせに完全なる創作という騙し。今思えば漱石っぽい文体かもしれない。
暗い話だが、何故か死体洗い場が教会の中と感じられるような静謐さがある。
作家の夫と女医の妻が田舎に帰って…という話だが、作家の裏話みたいなくだりは本筋とは離れたところで面白かった。
一人の女に命を捧げるという男の生き様は、ある意味ではうそ臭いものだが、それでも心動かされる。
東京都下の福生にある米軍基地周辺での、セックス・ドラッグ・暴力。イヤなシーンの連続。
とりあえず女性にもてる、しかもそれを意に介さない主人公が好きになれない。そこまでクールにはなれないでしょ。
若者の彷徨&暴力と逃避って感じ。しかし、確かに福田和也の言う通り、二重影と「あの女→母」などの変化だけで再生を表すのは、だいぶ安易だろう。
考えたら今の時期にぴったりな小説。少年と少年の夏幻想。
大学4年の卒業間近に、「やばい俺4年間でろくろく本も読んでない」と思って大学生協でハードカバー全3冊を購入して読んだ。
やっぱり最初に「はじめに」を書かないと分かりづらいと思うので書いとこう。